初めての20日間コース、インド・ジャイプルのゴエンカ式瞑想センターにて
2019年1月20日より2月10日まで、西インドのジャイプルにて、ゴエンカさん方式のビパサナ瞑想の合宿コースに参加してきました。
今までに10日間のコースには5回参加し、ボランティアで参加したコースも5回あるのですが、初めての20日コースは、瞑想で入り込んでいく意識状態の深さがひと味違いました。
しかも今回は厳格な先生のあり方が、ぼくのいい加減な性格といい意味で「大激突」。
普段の暮らしの中ではありえない、自分の心の深みまでじっくり見直す、とても貴重な時空間をすごすことができました。
今は亡きゴエンカ先生と、ダンマの道を学ぶすべてのみなさん、そしてこの世界のあらゆる存在に心から感謝する次第なのでした。
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「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法」 単行本 – 1999/11/25
ウィリアム・ハート (著)
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瞑想をしていると雑念が湧き上がってきて困ってしまうあなたへ
瞑想をしているとき、雑念が湧きすぎて、座り続けるのが苦しくなったことはありませんか。
雑念が浮かび続け、それを打ち消そうとしても打ち消すことができず、呼吸に意識を向けても、すぐまた雑念が浮かんでしまいます。
その繰り返しにうんざりしてあなたは、「あー、苦しい、こんなことはもうやめたい」と思います。
あなたが「苦しい」と思うとき、そこには「苦しんでいる自分」がいます。
けれども「苦しんでいる自分」というのは、あなたの頭が作り出した蜃気楼のようなものにすぎません。
「苦しんでいる自分」は確かにいるのに、どうして蜃気楼のようだと言えるのでしょうか。
雑念が浮かぶのは自然なことです。雑念を嫌う必要はありません。けれどもあなたは、「雑念の浮かばない無念の境地」という理想像を追い求め、その理想とは程遠い自分の姿に嫌気が差しているのかもしれません。
あなたが頭に描いた「理想像」は、実在するものではありません。
あなたの頭が勝手に作り出した幻です。
ところがその幻と現実の自分の姿を見比べて、そのギャップを不快に思い、あなたは勝手に「苦しくなっている」のです。
幻から作り出された「苦しみ」は、やっぱり幻みたいなものですよね。
「苦しみ」が幻なら、「苦しんでいる自分」も幻ということになります。
「苦しい」という思いの原因が、
- 「現実」と「理想」のギャップにあること
を冷静に見つめ、そのギャップを「不快」に思っているために、「苦しい」という思いが引き起こされている様子をリアルタイムに観察できるようになると、
- 「不快だからといって、苦しく思わなくてもいい」
ことが分かるようになります。
「頭に描いた理想通りにはいかない」ということを落ち着いて観察し、「この世はままならないものだ」という当たり前の現実を直視するとき、
- あっ、またいらいらしてるな、とか
- また、不快感がやってきたな、
と落ち着いて自分の気持ちを見つめることができるようになります。
そして、「苦しい」と思ってしまっても、「苦しんでいる自分」という幻が浮かんだな、と観察し、それがやがて消えていくところも観察してやるのです。
こうした練習を繰り返しているうちに、雑念が湧いてくることが気にならなくなり、無理やり雑念を抑える必要がないこともはっきりと分かり、昔ほど雑念に振り回されることがなくなっている自分に気がつくことになるでしょう。
「ローマは一日にしてならず」、そして「瞑想も一日にしてならず」です。
気がついたときに「三回深呼吸」するだけでも、一呼吸ずつ丁寧に見ていけば「立派な瞑想」になります。
気長に続けて、「瞑想の果実」である幸せを身につけ、周りの人にもお裾分けできるようになってください。
てなことでみなさん、ナマステジーっ♬
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ウィリアム・ハート「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法」(1999 春秋社)
効果・実感もばっちり、とっても簡単な瞑想の方法おしえます
瞑想にはいろいろな種類があり、仕方があります。
最近はやりのマインドフルネス瞑想では、「チョコレートを食べる」ことも瞑想にしちゃったりするので、おもしろいですよね*1。
主なものには、マントラを唱えるもの、イメージを使うもの、体の動きを使うものなどがありますが、自分にあった方法を見つけるのが
- 瞑想の上達の秘訣
です。
この記事では、瞑想の基本中の基本である「呼吸」を意識するやり方について紹介します。
- ただ「呼吸」を意識するだけ。瞑想って、こんなに簡単でいいんでしょうか?
- こんなに簡単なのに、効果は確実。とにかくやってみて実感してください。
- 瞑想ってなんのためにやるの?
- 「呼吸の力」をもっと知りたいあなたには、ヴィパッサナー瞑想がおすすめです。
*1:マインドフルネス系の瞑想では、自分の体に起こる感覚を無心に観察することで、瞑想の状態を深めていきます。ですから、「チョコレートを食べる」でも、「ゆっくり歩く」でも、あるいは「音楽を聴く」でも、いつもやってることを何でも瞑想にしちゃえるんです。
ネットで瞑想の危険性を調べているあなたへ
前回の記事、
・http://medoninf.hatenablog.com/entry/2017/05/01/170457:link
では、マインドフルネス、ヴィパッサナーの瞑想について、主にゴエンカさん方式の瞑想法について紹介しましたが、ネット上での検索状況を見ると、瞑想の持つ危険性について心配している方も多いようです。
瞑想という言葉を使うと、なんだか神秘的な印象を受けるかもしれませんが、運動をしたり、車を運転したり、といった日常的な体験とそれほど違いがあるわけではありません。
運動でも間違ったやり方をすれば体を痛めることがありますし、自動車の運転も一つ間違えれば大事故につながります。
この記事では、瞑想を安全に行なうためのやり方を簡単に述べたいと思います。
- これから瞑想をやってみたい方はこちらを
- 瞑想は一人でやっても大丈夫? 集団ですると洗脳される?
- 瞑想をやっていて心配になった方はこちらを
- 知り合いが瞑想をしていて心配という方はこちらを
- ゴエンカさん方式のヴィパッサナーについて一言
マインドフルネスとヴィパッサナー瞑想について・蝶入門編
みなさん、こんにちわ。
今日は、マインドフルネス、あるいはヴィパッサナー瞑想と呼ばれる、心を穏やかにし、日々を生き生きと暮らすための技法について、入門的な内容をご紹介したいと思います。
ヴィパッサナーというのは、もともとインドの言葉で「ものごとをありのままに見る」といったような意味で、お釈迦さまこと、ゴータマ・シッダルタさんが教えた瞑想法の一つです。
それに対して、マインドフルネスという言葉は、インドのサティという言葉を英訳したもので、日本語で言えば「気づき」とでもなりましょう。漢訳の仏教では「念」と訳されています。
アメリカなどでは、マインドフルネスという言葉が使われることが多いのですが、「ヴィパッサナーという方法を使ってマインドフルネスの状態を実現する」といった関係になりますので、同じことを別の角度から見て表した、表裏一体の言葉と言えます。
続きを読む清水富美加さんと「いい宗教、わるい宗教」、あるいは「カルト思考」について
ちまたでは、女優の清水富美加さんの「出家」騒動が、話題になっているようです。
今回は、瞑想自体の話ではありません。
けれども、根拠のあやふやなことを信じている自分に気づくことは、瞑想の大きな目的の一つです。
そこで、清水さんという一人の大人が、自分の意志で決断したことについては、これ以上ふれませんが、「新興宗教=カルト」が抱える問題、そして、ぼくたちの社会全体が抱えている「カルト思考」という問題について、この機会に少し書いてみようと思います。
- 「カルト」が問題なのではなく、「『カルト』を生み出す「社会」が問題なのでは?
- いい宗教、わるい宗教
- カルトの子、児童虐待、核家族
- 「カルト思考」から逃れられるか
- 「信じること」にして、「カルト思考」を使いこなす
- 信じることにする、そして「洗練された利己主義」を身につける
この世界の無限の可能性に心ひらいてみませんか
ぼくたちの心と体には、無限の可能性、無限の力が眠っています。
けれどもいつもは、そのうちの「ほんのひとかけら」の力しか使っていないんですよね。
それはどうしてかというと、ぼくたちは生まれ落ちた瞬間から自分の力を抑える生き方を学び始めるからなんです。
これって、「社会的」に生きるためには、必要なことなんですよね。こどものときは、周りの人に助けてもらわないと生きられないから。
でも、大人になってからは、この「自分の力を抑える」というのが、手かせ足かせになって、自由に生きられない、なんだか息苦しい、毎日がユーウツ、なんてことにもなりがちです。
自分の持ってる力のうちの「ほんのひとかけら」しか使ってないんだから、当たり前と言えば、当たり前です。
そこで、ぼくのおすすめしたいのが、自分の心と体に眠っている無限の力を、少しずつ解き放ち、この世界の持つ無限の可能性に対して心を開く、ということなんです。
これをうまくやれば、自由に、生き生きと、楽しい毎日を送ることだって夢じゃないんです。
しかも、これをやるのにお金はまったくかかりません。
だって、「自分の呼吸を意識する」、基本はたったのこれだけなんですから。
そんなことで「毎日が楽しくなる」わけがないって思いますか?
信じる、信じないはみなさんの自由です。
とりあえず、もう二つ、記事がありますので、気が向いたら読んでみてください。
目からウロコが落ちるかもしれませんよ!?
☆〔これなら簡単、誰にでもできる瞑想のやり方・方法 - 24 時間の瞑想術〕
☆〔瞑想で、無限の時間を、あなたのものに。 - 24 時間の瞑想術〕